日産自動車と三菱自動車の要求、お客様ニーズを両立するNMKVの商品企画

商品企画とは、新型車で狙うお客様像とそのニーズをもとに、車両パッケージの考え方と「売り」となるポイントを立案。さらに、グレード展開や機能・装備などの仕様を決め、開発・生産・購買のものづくり3部門に引き渡す業務である。日産自動車、三菱自動車においてその責任を負うのはCPS(Chief Product Specialist)であり、両社のCPSがNMKVのCPSを兼任する体制をとる。2名のCPSは、まず日産自動車・三菱自動車の両社におけるそれぞれの軽自動車の役割、ターゲットとなるお客様を考慮し、次にNMKVのCPSという立場でどのように市場と向き合うかを論議する。

日産自動車は全国約2000店舗の販売網をもとに、マス市場を狙っている。一方の三菱自動車はコアなファンを持ち、ユニークな存在であり続けようとしている。こうしたお互いの違いを踏まえ、ものづくりとしての効率を考慮する一方、日産自動車、三菱自動車それぞれが求める軽自動車としての個性を追求する。共用化しながら差異化を図るのが、最も困難なところである。

第1世代である現行車は、日産自動車と三菱自動車で共通のお客様を狙って開発した結果、特に三菱自動車にとっては“三菱自動車らしさ”の実現という意味で課題を残した。一方、第2世代となる次期車では、両社で異なるお客様を狙って差異化することにチャレンジ。日産自動車からは従来同様、マス市場を狙ったすべてのニーズに高次元で応えるハイトワゴンという要望であったのに対し、三菱自動車からは“三菱自動車らしさ”を追求したSUVテイストの特徴車を設定したいという要望があがり、NMKVは車体を共用しつつ、三菱自動車からの要求を最大限に実現させる方法を模索した。

広々とした居住空間、使いやすい収納、スムーズで小気味よい走り、街中での運転のしやすさ、軽自動車としてのお客様の期待に応える燃費、そうした基本となるパッケージと目標性能は、両社のターゲットカスタマーが違っても、お客様のニーズそのものは同じであるという判断をしました」と日産自動車/NMKVの田川CPSは語る。
また、「基本的なパッケージング、新開発のプラットフォーム、ボディ、エンジンによって第2世代となる次期車のベースが出来上がりました。“三菱自動車らしさ”を実現するための様々なデザイン上のアイデアを引き出し、“三菱自動車のお客様の期待”に応えるアクティブな軽自動車とする企画を纏め上げたのです」と三菱自動車/NMKVの吉川CPSは語った。

日産自動車/NMKV 田川CPS

三菱自動車/NMKVの吉川CPS